池上彰に気をつけろ?

 最近時事ニュースなどで有名な池上彰氏ですが、実は気を付けた方が良い人物なのではないか、と思ったのでメモ書きを残してみたり。

?と思った理由は2つありますが、まず1つ目は昨日の「そうだったのか!池上彰の学べるニュース」にて、米軍のイラク撤退の話を扱っていたのですが、その説明の中でイラク戦争についても言及し、アメリカ一国によるものではなく、他国の戦争支持の話もしていたのですが、その中で日本の支持については言及していませんでした。
番組を一部始終観ていたわけではなく、私の観ていない範囲で日本の支持についての話をしていたのかもしれませんが、なーんか心にひっかかるものを感じました。
いやまぁ、テレビ番組ですので、池上氏に番組構成の全責任がある、とは言えないというのは承知の上なんですが。

もう1つの?と思った理由は、池上氏の著書の『そうだったのか!日本現代史』と『そうだったのか!中国』にあります。
前者は敗戦〜小泉内閣誕生までの日本の解説、後者も大体同じ期間の中華人民共和国の解説をしています。
この後者の中で、共産党毛沢東に対する功7罪3の評価について、大躍進政策文化大革命の被害を挙げて、共産党は過去の歴史を率直に見直すべきではないか?と言い切っています。
別にこれ自体は構わないのですが、前者の中のコラムで南京大虐殺を取り上げているのですが、このコラムが微妙で、端的に言えば犠牲者の人数を少しでも少なく見せたいのではないか?と思えてしまう代物であり、他国の過去の歴史には厳しくても、自国の過去の歴史には甘いのではないか?という疑いを抱かざるを得ません。

以上2点から池上氏の発言、特に日本に関する点については気をつけるべきではないか、と思います。
ちなみに南京大虐殺についてのコラムは以下の通り。

『そうだったのか!日本近代史』53P
コラム 南京大虐殺
南京大虐殺」の犠牲者数について、東京裁判の判決は、南京占領直後に、少なくとも1万人以上の非戦闘員(兵士ではない者)が無差別に殺害され、占領後1ヵ月で2万人の女性が強姦され、中国兵とみなされた男性2万人が殺され、捕虜3万人は殺されたと認定した。さらに5万7000人以上の市民が日本軍によって収容され、その多くが飢えや拷問で死亡したと認定した。
 しかし、現在の中国は南京大虐殺の犠牲者の数を30万人と発表している。
 犠牲者の数については、その後、歴史学者の研究によって、さまざまな数字が発表されている。「犠牲者はごくわずかだった」「南京大虐殺はなかった」という主張もある。
 日本の教科書検定では、この数字がいつも問題になる。「多くの人が殺された」という表現の教科書もあれば、「10数万人が殺された」という表現もある。「実態についての論争が続いている」と表記しているものもある。


東京裁判の判決でも犠牲者の総数が二十万以上であった、と書かれているんですがねぇ・・・。